アパレル業界で働いた経験がある方やオシャレ好きな方の中には、ご自分のオリジナルブランドを立ち上げることに憧れを抱く方も多いかと思います。
しかし、「実際に行動に起こすのはとても難しそうだし、お金もかかりそう…」とお考えの方もいるのではないでしょうか? そこで今回はご自分のブランドを立ち上げる方法や必要なことなどを解説します。
目次
アパレルブランドを立ち上げやすい理由
30年前は15兆円ほどの市場だったアパレル業界も今や10兆円を下回り、とても厳しい状況に陥っているといわれています。そんな中でも、個人のブランドを立ち上げる方たちが年々増えてきているのです。
そこで、アパレルブランドを立ち上げやすいとされる理由を3つご紹介します。
・初心者でも気軽に始められる
もちろんアパレル業界での経験があったことに越したことはありませんが、ブランドを立ち上げる際に必要な資格等がありません。そのため、初心者の方でもある程度の知識をつけさえすればブランドを立ち上げることが可能なのです。
また気軽に開業できるようになった大きな要因として考えられるのが、「初期費用を抑えられるようになった」という点です。高い広告費を支払わなくてもネットでの情報発信ができたり、実店舗を構えなくてもネットストアを開業することができるなど、昔に比べて大幅にコストを抑えることができるのです。
・副業としてもOK
ブランドを立ち上げてからしばらくの間は収益に繋がりにくい時期が続くのが一般的です。ご自分のブランドを多くの方たちに認知してもらうためにも、長いスパンを考えて行動する必要があります。そのため、本業と掛け持ちで起業する方も少なくありません。働く時間を自由に決めて仕事を進めることができるのもうれしいですね。
・自分の好みが強みとなる!
ショップを立ち上げたとしたら「自分の趣味のアイテムを製作し、販売する」という方がほとんどでしょう。自分の好きなものを他の人に共感してもらい、購入してもらえるとしたら、とてもやりがいを感じることができるはずです。
好みのジャンルやスタイルを突き進めることができるのも、ブランドを立ち上げる醍醐味といえるでしょう。
アパレルブランドの立ち上げ方法
アパレルブランドの立ち上げやすさをご説明してきましたが、具体的にどのような形態でショップをオープンさせるかを考える必要があります。そこでブランドの立ち上げ方法について詳しくみていきましょう。
・フリーマーケットやイベントで出店する
ここ数年増えてきているのが、フリーマーケットやイベントに出店するスタイルの販売方法です。出店する際の手数料さえ支払えば、出店ができるので低コストで出店ができます。またお客様と直接触れ合うことができるので、お客様の反応をみることができるのも大きなポイントといえるでしょう。ショップの認知度を上げるために様々な場所に出向くことができるのもうれしいポイントといえるでしょう。
・ネットショップを立ち上げる
光熱費や人件費等もかからず一番初期費用を抑えて出店でき、失敗した際のリスクも一番低いのがネットショップでの出店です。アメリカのとある統計をみてみると、実店舗とネットショップの売上が現時点で同じくらいあり、今後ネットショップでの売上が飛躍的に伸びていくといわれています。アパレルショップの可能性もとても大きなものだということがわかります。
ネットショップを立ち上げた際に一番ネックとなるのが「どのように宣伝していくか」という点です。SNSマーケティングなどを使い、多くの人たちの目に触れる努力をしていく必要があります。ブランドを持ちたい!立ち上げたい!とお考えの方におすすめの方法です。
・実店舗で開業する
一番コストや労力がかかりますが、お客様の信頼を得ることできる出店方法です。直接来店してもらうことで、商品を手に取り試してもらうことができます。また、出店することで多くの人たちの目に触れるため、販促にも繋がります。ブランドを発展させていくためにはとても有効な手段といえます。
しかし、賃料や人件費、光熱費等の出費がとても大きいため、かなりの出費がかかるのがデメリットといえるでしょう。
立ち上げ手順とは?
どのような形態でブランドを立ち上げるかを決めたら、実際にやるべきことや準備すべきことがたくさんあります! 大まかな流れをまとめてみました。
1.コンセプトやブランドネームの決定
2.商標登録
3.行政手続き
4.デザインを考える
5.ロゴやタグなどの作成
6.原料調達
7.サンプル製作
8.本生産依頼をして量産する
9.宣伝・販売する
1. コンセプトやブランドネームの決定
ブランドを立ち上げるにあたって最も重要となるのが、「コンセプト決め」です。どのようなお客様をターゲットにするのか、そしてブランドのイメージはどのようなものかを深く掘り下げて考えていく必要があります。
決定したコンセプトに基づき、「ブランドネーム」も考えていきましょう。キャッチーで覚えやすい名前であることも大切ですが、どのようなブランドイメージにするかによって音の響きも変わってきます。お客様に与えたい印象をブランドネームに反映させていきましょう。
2. 商標登録
ブランドネームが決まったら、次にやるべきことは「商標登録」です。商標登録とは、「特許省に商標を出願し、商標権を取得すること」を指します。ブランドネームやロゴを他の人たちに使われないようにするために必要な手続きです。
もちろん他の方が既に商標登録されているものは使用することができないため、登録されているものでないかを確認しておきましょう。
商標登録をするためには、特許省の費用と弁理士さんへの費用がかかります。コストを抑えたい方は弁理士さんに依頼せずご自分で手続きを行いましょう。商標権は5年か10年かを選ぶことができますが、まずはじめは5年の登録をして事業の様子をみる方が多いようです。
3. 行政手続き
ショップを開業する際には、法人でない場合でも「開業届」を提出する必要があります。この開業届は税務署に提出する書類で、直接税務署で手続きを行うか、郵送での手続きも可能です。原則、開業した1ヶ月以内に手続きをする必要があるため、期限内に手続きをしましょう。
4. デザインを考える
いよいよメイン作業ともいえる、服やアイテムのデザインの工程に入ります。もともとデザイン等を勉強されている方はもちろんご自分でデザインをし、ハンドメイドすることもできます。大量生産をしたい場合は、縫製工場などと契約するのもおすすめです。
また、イメージだけを伝えさえすれば、デザインから縫製まで担当してくれるサービスもあるそうですので、ご自分に合ったスタイルで商品を作っていきましょう。
5. ロゴやタグなどの作成
商品につけるロゴやタグの作成も忘れてはいけません。具体的には以下のような種類があります。
これらのタグの製作は業者に委託することがおすすめです。最近では比較的安価で請け負ってくれる業者の方も増えてきているようですので発注しやすいかと思います。
6. 原料調達
洋服の生地を選定する場合、アイテムごとに使用する素材やパーツ、資材を決めていく必要があります。調達方法としては、ご自分で生地屋さんや問屋さんを訪れて購入する方法と、工場の方と相談し調達してもらう方法があります。
7. サンプル製作
サンプルを製作し、改良点などをチェックしましょう。量産するかどうかを決める重要な工程です。
8. 本生産依頼をして量産する
サンプル品が合格だった場合、取引先の工場に量産依頼をかけます。どの程度のロットで依頼するのかを見極めるのも重要です。そしてロット数によって納期が異なってくるため、納期の確認もしておきましょう。
9. 宣伝・販売する
販売の準備が整ったら、次に行うべきことは集客です!
そして、これが一番難しい項目ともいえるでしょう。
はじめのうちは全く無名の状態からスタートする方がほとんどです。
多額の広告費を使い宣伝することは簡単にできることではありません。そのため多くの人たちがSNS等を使用しブランドを発信しています。有名なインスタグラマーに販促をお願いする方法などで認知度をあげているブランドも多く存在します。
販売をしながら、地道にコツコツとPR活動をしていきましょう!
まとめ
ブランドの立ち上げ方法について解説してまいりました。
思っていたよりも意外と簡単にできそうだと感じていただけたらうれしいです。副業感覚で事業をスタートさせるのも趣味の延長のようで楽しいかもしれませんね!
興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
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