雑貨業界のトレンドと今後のこと
上位企業の売上規模は?
業界動向サーチによりますと、平成 27 ~ 28 年の雑貨業界規模(主要対象企業 12 社の売上高合計)は 6,585 億円。
下記は上位 10 社とその売上高(単位:億円)です。 ※以下敬称略
- 良品計画( 3,075 )
- パル( 1,144 )
- 東急不動産 HD(953)
- ヴィレッジヴァンガードコーポレーション( 463 )
- レック( 339 )
- SHO‐BI( 162 )
- パスポート( 109 )
- トランザクション( 102 )
- ミサワ( 82 )
- Hamee( 65 )
さすがに、有名ブランドやチェーン店を展開されているところが多いですね。それに雑貨の他にも、アパレルやインテリアなどいろんなジャンルを扱っておられるのも印象的です。
ですので、この数字だけで雑貨業界を語ることはむずかしいのですが、ある程度のトレンドを知ることはできそうです。
雑貨業界のトレンド
たとえば売上げシェアの半分近くを占める良品計画は、生活雑貨はもちろん、衣料や家具に食品やホテルなど、まさにライフスタイル全般を国内外で展開されています。
これは他社の大型チェーンや小売店も同様で、2010 年代の業界の大きな特徴ともいえます。ただし、そういったライフスタイル提案型ショップはすでに飽和状態ともいわれ、市場での明暗も分かれつつあるのが現状です。
そしてそれは雑貨業界のみならず、アパレルやインテリア業界にもいえること。
2 位のパルグループは、「チャオパニック」「カスタネ」などのアパレル事業を中心に売上げ規模を拡大されてきましたが、近年では「スリーコインズ」を中心とした低価格の雑貨事業も好調です。
こういったアパレルやインテリア業界の大手による、ライフスタイル全般の提案はいまや珍しくはありません。しかしこのランキング上位 2 社からは、以下のような成功要因がうかがえます。
- 良品計画 →優れたブランディングとジャンルレス展開
- パルグループ →低価格ブランドの拡充と SNS の積極活用
まず良品計画の徹底したブランディングは、大きな特徴のひとつ。
MUJI ブランドの商品はひと目でわかりますし、どんな商品にも MUJI ならではの共通した独自のイメージがあります。このブランドの世界観を愛する人は、仮に類似商品が他にあったとしても、無条件でこちらを選ぶ方が多いのではないでしょうか。
こういったブランディングの成功例としては、Apple 社がその代表といえます。おそらく Apple からどんなジャンルの商品やサービスが展開されたとしても、これまで築いてきたブランド力とファンの多さで最初からある程度売れることは間違いないでしょう。
MUJI ブランドの商品展開がジャンルレスに拡大しつづけても受け入れられているのは、まさにそういった状態に近いからだと思います。
2 位のパルグループは、低価格ブランドの成功や SNS の積極活用、EC 戦略の推進など、時代の変化に合わせた事業展開で売上げを拡大されています。
300 円アイテム中心の「スリーコインズ」は、今や同社の数あるブランドの中でも売上げが最も高く、200 億円以上の売上げ規模を誇ります。そしてこれだけ支持されているということは、雑貨業界のトレンドにもかなり影響を及ぼしているといえます。
つまり今の雑貨業界は、MUJI のような強いファンを持つブランドの商品か、スリーコインズのように、安くても一定の品質と魅力を備えた商品が多くの人に支持されているということ。
もちろん、それ以外の要素をもつ商材が業界にはたくさん流通していますが、ひとつのトレンドとして、この両ブランドは特徴的です。
ちなみにどちらも売上げは平成 27 ~ 28 年以降も順調に伸びており、今後の雑貨業界を占う意味でも、こういった傾向はまだ続くとみていいでしょう。
他にはランキングに載ってないような企業でも、たとえば素材や製法などに希少性があったり、最先端の技術を使ったような商品は、売上げ規模に関係なく国内外からのニーズがあるといえそうです。
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