最近副業として開業する方も増えてきている「ネットショップ」。興味はあるけれど、開業資金はどの程度かかるのかと心配に思う方もいるでしょう。
そこで今回は、ネットショップを開業する際に必要な初期費用や備品などについて詳しく解説していきます。
ネットショップ開業資金はいくらくらいかかる?
新しいビジネスをしていくにあたって一番気になるのが「お金」にまつわる問題でしょう。ネットショップを開業するために必要な費用はいったいどのくらいかかるのでしょうか?
・仕入資金
仕入資金とは、名前の通り「商品を仕入れる際に必要になってくる費用」のことです。この仕入資金がどの程度必要になってくるかを知るためには以下のステップで考えていく必要があります。
ネットショップを開業する前に必ずすべきことは、「ショップのコンセプトやターゲット層を明確にすること」、そして「市場調査をすること」です。その上で、ショップでどのような商品を取り扱うか、そして商品の数量はどのくらいにするかを決めると自然と必要な仕入資金がわかってきます。
・運転資金
先ほどの仕入資金の他に「運転資金」も必要になってきます。この運転資金とは、ショップを運営するにあたってかかる費用のことです。
例えば売上金が入金される前でも、在庫を切らさないように商品を仕入れる必要があります。その際にかかる費用などもこの運転資金に入ってくるのです。
・最低でも数十万円は用意しておく必要がある
ショップを運営していく際に必要な資金はショップの規模にもよりますが、仕入資金や運転資金などを含めて「最低でも数十万円は用意しておくと安心」といえるでしょう。
しかし昔に比べて無料で利用できるシステムやサービスが多くあるため、コストカットできる部分もたくさんあります。例えば、初期費用を抑えたい方はお持ちのPCなどを使用するなど、今あるものを再利用することも視野に入れて準備をすすめていきましょう。
ネットショップ開業で準備すべきもの
ネットショップを運営するために必要な備品はたくさんあります。ここでは具体的に用意すべきものとそれらの費用についてまとめてみました。
・PCやプリンターなど
ネットショップを運営していく中で必ず必要になってくるのが、このPCやプリンターです。
PCに関しては、ネットショップの運営や管理はもちろん、お客様のサポート対応や画像の編集など、あらゆる業務において必要なアイテムです。
PCではなくスマートフォンでも商品の出品やお客様の対応などができますが、どうしても限界があるため、PCは用意すべきでしょう。PC本体とワードやエクセルなどのソフトを合わせて10万円程度から購入可能です。
またショップを運営するにあたっては納品書や請求書、FAX等など印刷する機会がとても多いため、プリンターも必需品です。最近ではFAX機能があるプリンターなども販売されており、2万円前後から購入可能です。
・商品撮影に必要な機材
ネットショップを運営する際、商品の魅力を伝えるためにとても重要になってくるのが、カメラなどの商品撮影に必要な機材です。
こだわりはじめたらキリがありませんが、宣材写真のクオリティによってショップの売上が大きく変わってくるのは事実です。最近ではカメラ機能の優れているスマートフォンで撮影される方も多いのですが、よりよい写真を撮影するためにもぜひ一眼レフカメラを購入することをおすすめします。カメラも5万円〜数十万円と様々です。
また、カメラだけでなく照明器具や撮影ボックスなどもあわせて導入することで、魅力的な写真を撮影することができます。
・通信機器・通信費
ネットショップを経営するにあたって必ず必要となってくるのが、ネット環境と電話やFAXなどの通信機器です。Wi-Fiのモデムや電話本体などの費用は数万円程度、またそれらの通信費が月々数千円程度かかってきます。
・ネットショップのシステム関係
ネットショップを運営していく上で、必要なシステム関係についてご紹介します。
1.ネットショップ
ネットショップはどの媒体で開業するかによって金額が大きく異なります。一番コストを抑えたい場合は、サーバー代とドメイン料を合わせて0円からスタートできるサービスもあります。
2.レンタルサーバー
レンタルサーバーとは、ネットショップに関わるデータを保存しておく場所のことをいいます。初期費用は数千円程度かかり、月々1000円程度から利用可能です。
3.ドメイン取得
ドメインとは、インターネットでwebサイトを認識するための名称のことをいいます。ネットショップのURLやメールアドレスなどに使われるものというとイメージしやすいかもしれません。
ネットショップを運営する場合は、お客様に覚えてもらいやすい独自ドメインの取得をおすすめします。ドメインの文字数によっても料金が異なってきますが、安いところだと1年間で1円の料金で利用可能です。
4.ショッピングカートシステム利用
ショッピングカートシステムとは、商品をアップしたり、決済をするシステムのことで、ネットショップを開業する上でなくてはならないものです。初心者の方の場合は、レンタルタイプのASPショッピングカートをおすすめします。月額1万円程度から利用できます。
5.クレジットカード手数料
ネットショップでは必要不可欠な決済方法です。多くの場合月額の利用料に加えて売上の数%を加算したものが手数料としてかかってきます。その費用は会社によって様々です。
6.宣伝広告費
ネットショップを運営する際にとても苦戦するのが「集客」といえるでしょう。そこで欠かせないのが「ショップの宣伝広告」です。
どうしてもコストはかかってきてしまいますが、集客のスピードを上げるためにもぜひ検討してみましょう。多くのネットショップが利用している「リスティング広告」は月々3万円程度からはじめられます。
その他にもSNSでの宣伝やチラシ広告などがあり、ターゲットとなるお客様に見てもらえる媒体を選ぶことが重要です。ご自身の予算の範囲内でできることを試していきましょう。
・画像処理やデザイン編集、会計などに使用するソフト
ネットショップの宣材写真の質を上げるために必要不可欠なのが画像処理やデザイン編集ソフトです。みなさんがよく耳にする「Illustrator」や「Photoshop」などもこの画像処理ソフトにあたります。
また無料で利用できるものとして人気なのが「GIMP」などがあり、コストを抑えたい方はこのような無料ソフトからはじめてみるのもよいかもしれません。
・会計ソフト
以前はパソコンにインストールするデスクトップ型の会計ソフトが一般的でしたが、今ではクラウド型の会計ソフトが多く普及しています。ネットショップを運営するにあたっては、このクラウド型の会計ソフトがおすすめです。
その理由は、カードや口座の情報などをソフトと連動させることができるからです。ネットショプはクレジットカードやネットバンキングの利用などが多いため、タイプミスをなくし、手間が省けるためとても便利なのです。安いプランだと月々2000円程度から利用可能です。
・在庫管理や受注システム
在庫や受注管理は手作業でももちろんできますが、ショップの規模が大きくなるほど煩雑になっていきます。そこで便利なのが在庫管理システムや受注管理システムです。
注文から発送までの処理を自動で行ってくれるので、1人でも管理しやすいのがうれしいポイントです。ショップの規模にもよりますが、月々1万円程度から利用可能です。
・梱包資材
段ボールやガムテープ、緩衝材などの梱包資材にもコストがかかってきます。ロット数に応じて価格が変わってきますが、1つあたり数円程度から購入可能です。様々な業者と価格交渉をしてコストを削減していきましょう。
その他にかかる費用
備品やシステム関係以外にも、ショップを運営するためにはお金がかかってきます。いったいどのような費用がかかってくるのでしょうか?
・人件費
ネットショップを運営する際に人を雇用するとなると、保険料なども含めて1人あたり30万円前後は必要になります。かなりの費用がかかってくるため、ビジネスが軌道にのるまでの間はご自身だけで運営することが賢明といえるでしょう。
・営業許可申請にかかる費用
ネットショップで販売する商品の種類によっては、営業許可申請をする必要があります。中古品や化粧品、食品や健康食品など、ネットショップでも人気のジャンルの商品もその対象となりますので事前に確認をしておきましょう。申請にあたっては数万円程度の費用がかかってきます。
まとめ
ネットショップを開業するために必要な初期費用や必要な備品についてご紹介してきました。
市場調査や仕入額や販売額の相場などをきちんと把握することが、ネットショップを開業するために一番大事なことです。その上で開業後のシミュレーションをし、余裕のある資金準備をしていきましょう。
shesay(シセイ・株式会社志成販売)はオリジナルデザインのリューズガラスや真鍮アイテムを中心としたインテリア雑貨メーカーです。年会費無料。個人事業主の方(EC含む)1点から仕入れ可能。 3千点以上のおしゃれでかわいいオリジナル商品を展開しています。
▼サイトへは下記からどうぞ
【卸サイト】
卸・仕入れ専用サイトshesay
【一般のお客様はこちら】
shesay楽天市場店